2009 年 10 月 23 日

山寺ワークショップ(奥秩父・太陽寺にて)体験レポート

山寺ワークショップ「心とからだの声を聴く」開催されました。

天候にも恵まれた10月の3連休、秩父の山深い場所にひっそりと佇む太陽寺にて、アップコンセプト初めてとなる宿泊ワークショップが開催されました。
スタッフの体験を通して、3日間を振り返ってみたいと思います。 
 

[一日目]
急に振り出した雨があがり、暖かい太陽が顔をのぞかせた昼下がり、9名のワークショップ参加者とプログラム講師4名が、それぞれの思いを胸に太陽寺に集いました。
ご住職の挨拶と簡単なオリエンテーションのあと、まだまだ旅の気忙しさが残る中さっそく始まったイントロプログラム。偶然手にした物や太陽寺までの旅話、空間を埋める体などをバトン代わりに、人を介してオリジナルが変化していくさまで、遊ぶ時間を持ちました。
太陽が山の向こうに沈み寒さが忍び寄ってきた夜には再び座禅堂に会し、メディテーションの時間を持ちました。自然が奏でる音楽に呼応するような静かな音に包まれながらの瞑想は、大きな宇宙の中に自分が漂っているような懐かしいような感覚をもたらしてくれました。
体がゆっくりとその場になじみ、日々の喧騒から徐々に解きほぐされていく実感を持った一日目だったように思います。
 


 

[二日目]
座禅から始まった二日目。「呼吸に集中すると、空を流れる雲のようにもろもろの思いは流れ去り・・・」というご住職の指導がすぐにできるわけではないのですが、ピンと張り詰めた朝の空気を吸い込むごとに、さらりさらりと体に張り付いた諸々が解け出て行くような感覚を覚えました。
この日のテーマは「からだ」。散策など思い思いの時間を過ごした後は、ジャイロキネシスというボディワークを体験しました。丹田に意識を集中し、らせんを描くようにじっくりと体を伸ばしていきます。自分の体が自分の体をやさしくほぐし、全身を温め、体の中を空気が抜けていくような心地よさを感じました。
午後は、等身大の自分をトレースし、自分の分身を描くというアートワークを体験しました。色紙や布、さまざまな画材や雑誌の切り抜き、自然にあるものなどにインスピレーションを得ながら、目の前にある空洞の自分を少しずつ埋めていきます。自分の分身との出会いは愛おしくもあり、発見もあり。創作に没頭するという充実感と共に、あっという間の3時間となりました。
体に集中した一日が終わり、夜。再び座禅堂にてメディテーションプログラムが行われました。セィクリッドスペース、ゆれる灯火、地を支えるようなドラムのリズム、声のハーモニー・・。その間に漂いながら、どっしり地につながりながらも心地よく揺れ動く自分を感じた時間だったように思います。
 

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[三日目]
同じく座禅で始まった最終日、ただそこに座り呼吸を感じるということが心地よくなっている自分に驚いた朝でもありました。
最後のダンス/ムーブメントプログラムでは、上半身を起点に呼び起こされる動きと下半身を起点に呼び起こされる動きをじっくりと探索しました。体の中から沸きあがってくる動きたい衝動に身を任せて動いているうちに、自分が自分と、また自分が外界といろいろな形でつながっている感覚を持ち始め、その感覚を体が喜んでいるようで、自分でもうれしくなってきたのが印象的な体験でした。
最後に、太陽寺に伝わるという太鼓を叩きながらの読経をご住職からギフトとしていただき、宿坊に泊まられていた方のオーボエの音色に見送られながら、3日分の時間と共にそれぞれが日常へと戻っていきました。
 


 

今回のワークショップで印象的だったのは、場の力です。自然の力なのか、700年というお寺の持つ時間の力なのか、その場に身を置くことでひとりでに肩の力が抜け、ただそこに在ることに集中していくような、そんな感覚を何度も持ちました。
プログラムの中で発見したことももちろん多かったのですが、精進料理を囲み、星を見上げ、日向ぼっこや散策を楽しむことも含め、3日間をあの場所で過ごしたということを通してのワークショップだったのだなと、しみじみ感じています。
都内でのワークショップとはまた違う可能性を秘めた宿泊ワークショップ、今回の経験を生かして、また来年暖かくなる頃の開催を予定しています!

 
 

■参加者の皆さんの声をご紹介します

「澄んだ空気、渓流のせせらぎの音や鳥の声、おいしい精進料理、満天の星の見える露天風呂など、心と身体をほぐすには最高の環境でした」
「情報がない、入ってこない場所、山寺でのワークショップは集中できて、とてもいいと思います」
「ゆっくりした時間のなかで週末を過ごすことができて充実した時間でした。リセットかつ充電できた感じがします」
「初めての体験を通じて、自分を再発見できました。アートプログラムでは、自分を満たすことについて実感を持てました。この充実感は久々のものです。忘れずにいたいと思います」
「場所もそうでしたが、心のほぐし方、体のほぐし方を体験させて頂いた様な気がしました。また、日常の臨床へ良いプレゼント(お土産)を持って帰れる様で良かったと思いました」
「参加したことで自分という人間をもう一度考えることができました」
「アートセラピーのプログラムがすごくおもしろかったです。すごく無心になれました」

 
今回参加してくださった皆さん、どうもありがとうございました。